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映画「武士の家計簿」を見ました

 収入に対して多額の借金を抱えている家計を立て直すストーリーです。どのような工夫で借金問題を解決したのか、これからの生活に役立つのでは思い、DVDを図書館でレンタルしてきました。

家計の立直し要領

 映画では、このままでは数年後に家計が破綻し、屋敷を追い出されてしまうことから、以下のことを実践します。

・借金を返す為に、家財を売り払う。

・家財を売り払ったお金で借金の繰り上げ返済し、その際、残った借金の利息を年利18%から無利子にするため交渉する。

・これまで借金に頼りながら、世間並みに行ってきた武家の行事を、収入の範囲で質素に行うようにした。

・日々、帳簿を付け、お金を1円(文)単位で管理し、無駄なお金は一切使わない、息の詰まるような倹約を行う。

 大事に扱ってきた家財を売り払うあたりに、並々ならぬ意思の強さを感じます。これほどまでに強い意思がありながら、なぜここまで借入れを増やしてしまったのでしょう。そこには「世間体」があった模様です。自尊心が高いと見栄を張りがちですが、武家にはその傾向が顕著だったのでしょうか。


感 想

 家族は倹約により生活レベル落とすと世間体が悪くなると批判し、現状の生活を維持しようとします。しかし、主人公による収入と、借金とを対比させた説得により、しぶしぶ従うようになります。ここで、家族の意識を変えさせる場面が重要なのですが、主人公の「このままでは屋敷を追われ、長屋住まいになる。」という脅迫じみた一言が決定打になりました。なぜなら、家族の価値観が、世間体を考慮した場合、周囲に質素な生活を見られるよりも、長屋住まいの方が恥というものだったからです。この心理的なハードルを越えてしまえば、倹約により生活レベルを落とすことが出来そうですが、いかにも武家らしい理屈です。元々しっかりしたお家柄なので、倹約生活を受け入れ、乗り越えられそうです。

 やがて生活レベルを下げた倹約生活が始まりますが、主人公の徹底した?節約により、屋敷を追われる危機は脱したものの、家族の生活は愉快そうに映りませんでした。元々の生活レベルが高い位置にあった為、落差が大きかった模様です。現在も言われていることですが、生活レベルを下げることが如何に辛いことか、劇中にしっかりと示されています。

 最後にモヤモヤしたのが、家計が立ち直ったのかが分からないまま、皆が亡くなってしまうことです。元の良い生活に戻れないまま、この世を去るのでは、さぞ浮かばれないでしょう。どうやら、この映画で伝えたい主旨は別のところにあるようです。それは、家計より勤勉で誇り高い生き様のようにも思えます。それでも、タイトルが「武士の家計簿」なのだから、もう少し家計が立ち直る様子を見せてもいいような気がしました。タイトルに対して、落ちが弱い感があります。

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