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(2222)寿スピリッツを空売り

 業績と株価上昇に勢いがある寿スピリッツ株ですが、株価の方は天井圏にあるのではないかと考えています。

株価上昇の根拠

 寿スピリッツの株価は純資産倍率が14倍、株価収益率は約60倍と製菓企業としては割高な水準に達しています。また、優待・配当利回りも低く、新規で買う意欲は沸いてきません。

 その割高な株価の根拠は、とても高い業績の伸び率にあります。売上・利益ともに2ケタの伸び率で推移しており、特に2020年3月期の業績見通しは、かなり明るいものになっています。製菓マーケット全体の需要は横ばいで推移しているなかで、多様な選択肢があり、それなりに競争がある首都圏での売上を着実に伸ばしている寿スピリッツは凄い会社だと思います。

 以上から、たいへん魅力のある製菓を製造・販売しており、業績も急拡大していることから、引き続き今後の成長にも大いに期待できるとして、現在の割高な株価に達しているのであろうと考えます。

空売りを入れた根拠

 業績は好調ですが、株価は買われすぎていると考えます。

 2020年3月期の業績が前期比で相当良いであろうことは、既に5月及び11月に発表された四半期毎の業績開示で広く知れ渡っており、株価もその情報に合わせて大きく上昇しています。この流に沿って、通期の業績見通しを上方修正するかに思われましたが、今年10月からの消費税増税、人件費・物流コストの上昇、大型台風の影響などのリスクを考慮して、通期業績の見通しは据え置いてきました。

 ところが、12月17日、証券アナリストが通期業績の見通しを大幅に上方修正します。確かに会社側の業績見通しは保守的でしたが、証券アナリストが示した業績見通しは消費税増税等のマイナス要因をものともしない、相当強気な内容です。その業績が達成されるであろう場合の目標株価は8,910円であり、その目標に向けて株価は大幅上昇していきます。

 やがて株価は証券アナリストによる投資判断を拠り所として、目標である8,910円に到達しました。この株価を維持するためには、寿スピリッツが証券アナリストが示した業績を上回る必要がありますが、それは難しいのではないかと考えます。そもそも寿スピリッツは、10月に中間期における業績の上方修正を行ったものの、通期での見通しは消費増税や台風の影響等があることから5月に公開した業績見通しからの変更を行っていません。それを更に大きく上回る証券アナリストの期待に応えるにはハードルが高すぎます。

(予想経常利益を寿スピリッツが公示した前期比16.4%増の7,000百万円から、証券アナリストが前期比35.1%増の8,120百万円に修正。中間期における経常利益は、改元祝賀ムード、長期のゴールデンウィークのプラス要因があって3,548百万円。証券アナリストの期待に応えるためには、下期の経常利益は上期経常利益28%増となる4,572百万円を達成しないといけない。消費増税など事業環境が厳しくなる中で、達成できるのか?)

 また、次期以降も国内消費者の減少や消費増税によって、消費マインドが低下していく中、とても高い成長率を維持していくことも高いハードルになっていくと考えます。

 よって、証券アナリストが示した期待しすぎた業績、あるいは業績見通しを寿スピリッツが満足できなかったとき、かなり割高な水準まで上がった株価は、それなりに大きく下がるのではないかと思っています。寿スピリッツは2月上旬に第3四半期の業績発表を予定しているので、その内容に注目です。

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