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(6088)アビストの株価が上がらないのは何故?

 11月25日、アビストがトヨタ自動車株式会社より車両認証業務について、OCR 技術を利用した業務一部自動化に向けた検討を開始との業績にプラスになる可能性を感じさせるニュースが出て、株価は値上がりしたものの、それは一時的でした。以降、株価は横ばいで推移しています。何故良いニュースが出たにもかかわらず、上がり続けないのでしょうか。

好材料の評価

 トヨタから仕事を安定的に受注できることは、アビストの技術力が評価されているからでしょう。また、自動化に関する技術開発に成功し、品質に厳しいトヨタでの実績を積めば、あらゆる現場で自動化が進むであろう今後の業務拡大にとって追い風になります。長期的な視点でみれば、将来性に期待ということで「買い」判断になります。

株価が上がらない

 最近の株価が上がっていない要因として、営業利益率の低下が上げられます。2019年5月に営業利益率の低下が明るみになり、株価が大きく値下りしています。それ以降、株価は横ばいで推移しています。

 営業利益率が下がった要因は、技術者の待遇改善です。残業代などをきちんと支払った結果、利益が減少したものと考えられます。なお、第14期株主総会資料における、対処すべき課題の先頭には、「開かれた、健全で透明な企業活動を展開し、企業価値の増大と収益率の向上により永続的発展を目指す。」と記されています。 この、「開かれた、健全で透明」という部分と、技術者の待遇改善には何らかの関係があるのでしょうか。

 今後の業績予測をみると、営業利益率の低い状況は2020年まで続き、それ以降は改善する見通しです。よって、現状維持の場合、株価が業績を織り込んで上がり始めるのは来年でしょうか。

↓ アビストの長期業績見通し。赤色のラインで示されている利益が増えてくるのは、2020年以降になります。

投資判断

 トヨタに関する業務の一部自動化に向けた検討を開始は長期的な視点で、株価上昇の追い風になります。

 営業利益率の低下要因が、他社との競争激化、受注先からの値下げ圧力の高まりによるものなら危険ですが、技術者の待遇改善によるものなら、改善幅はある程度の範囲でコントロールできることから、業績に及ぼす影響は深刻ではないと考えます。

 よって、来年以降の業績回復を織り込む前に将来性を見越して買っておくのも一手と考えます。

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