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(6926)岡谷電機産業から第96回株主総会の通知が到着

 株主総会での議決事項の中に、「剰余金の処分の件」の項がありますが、その事項には見慣れない文言が書いてありました。別途積立金を取り崩して、利益剰余金に組み入れたい旨を株主総会で問うものになっており、1株あたり配当は何円にするという記載は一切ありません。どうやら期末配当金は0円になるそうです。

無配の要因はコンデンサ取引に関する集団民事訴訟か

 コンデンサの取引に関する集団民事訴訟の引当金が32億円計上されており、これにより経常黒字であっても、最終利益は赤字に転落しています。連結経常利益が約2億円でしたので、訴訟による財務へのダメージは相当です。

 引当金32億円に対して、岡谷電機産業単独での利益剰余金は約6億円。これでは訴訟での支払いの際にお金が不足するので、用途に制限がない別途積立金の全額10億円を利益剰余金に繰入れます。これでも全額は補えていませんが、いざという時の為に溜めておいた別途積立金の移動を迫られるほど状況は厳しいのでしょう。

 株主優待制度により、お米券が配布される予定ですが、株主総会後に送られてくるのかどうか、不安になります。

株価は回復している

 近頃の株価推移を見ると、5月14日を境に株価は下落から、上昇に転じています。以下の取組みが材料視されているのでしょうか。

・ノイズ対策製品の耐高温・高湿の拡充が要求されている。この要求を満たすことで、これまで参入できなかった業界・分野への進出が可能になり、売上の増加が見込まれる。2019年4月に技術開発・品質管理部門を立ち上げ、組織体制を強化。

・経営ビジョンでもある車載産業への参入では、高機能(大容量、大電流、高周波)、高信頼製品の開発を推進しており、専門部署にて新素材の検討、及び製造方法の高度化を実験中。

 以上の取組みが実を結べば、業績への期待が高まり、株価にも追い風になります。ただ、現状は開発中なので、先行きへの期待感から株価は上昇しているのでしょう。

 今期業績予想は最終黒字ではありますが、集団訴訟の件は決着しておらず、引き続き厳しい見通しです。しかし、このような良くない状況であっても株価は下げ止まっており、訴訟の件は既に織り込み済みとも捉えられます。それなら、開発中のノイズ対策製品に期待して、株価が安い今のうちに買っておくのも一手かもしれません。

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