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効率的な業務遂行

私の職場では決まった曜日の始業開始時間になると「効率的な業務遂行を心掛け、定時に退勤しましょう。」と一斉放送が流れます。コスト削減のため人件費を削りたい経営側の気持ちもわかりますが、社内を見渡すと社員の心には響いていない様子。効率的な業務とはどのようなことを指すのか、そして効率的になることが果たして良い事なのか考えました。

仕事を効率的にすると

効率化の本質は、定型化・無個性化だそうです。定型化させることにより、全ての業務がマニュアル化され、場合によっては機械化することもできます。また、個性を無くすことにより誰がやっても同じ結果が出せるようになります。すると、誰がやっても同じということであれば、コストを安く済ませるために外国人或いは機械でも良いということになります。そうなった暁には仕事が人件費の安い海外や機械に奪われてしまい、国内での雇用がなくなってしまいます。中国が世界の工場化したのも効率化の結果でしょう。

また、業務の殆どをマニュアルに頼るため、マニュアルに注意が向いてしまい、肝心な顧客の反応・態度に目が向かなくなり、結果としてサービス品質低下の要因になることも考えられます。

効率化できない仕事もある

いくらマニュアルを整備して精巧な機械を開発したとしても、全ての仕事が誰にでも出来るような薄っぺらいものでは無いはずです。マニュアル化を試みても、「コツ」や「さじ加減」といった人間の暗黙知が加わらないと結果が出ない仕事もあります。こうなると誰にでも真似ることが出来ないため効率化が難しくなります。今後国内に残る産業はこのように外に持ち出すことが難しい要素が有るものになると思われます。

非効率的な仕事の価値

東芝の決算に関する株価暴落で感じたことは、大規模な組織による大量生産・大量販売は競争が激しく、これから時代は生き残りが厳しくなるということを再認識したことです。大メーカの製品は品質が良かったのですが、その優位性も効率化により失われてしまったのでしょうか。

今後は、これまでの儲けの方程式を捨てて、顧客が求めている価値を問い直すことで、新たなビジネスモデルを構築できる能力が必要になると思われます。独自の発想を生み出すためには多くの経験・知見が必要なため、一見遠回りのような行動が増え、効率的とは間逆の非効率的な挑戦になります。しかし、自分の頭と体を使って得た経験・知見に基づく誰にも真似できない独自のビジネスは価値が高く、市場に評価されていくことになるでしょう。

 

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